標準は2泊3日となります。疾患や症状により、標準の入院期間より長くなる方もいれば、入院はせず日帰りでの治療が可能な方もいらっしゃいます。
自己負担が3割の場合、約18万円。1割の方では約6万円となります。
また、高額療養費控除の対象治療にて還付が受けられますので、入院時に限度額適用認定証を提示することで、窓口でのお支払いが自己負担限度額までとなります。
治療にあたり、入・退院手続き及び治療前後に担当医師より説明があります。ご本人様で手続きができ、医師からの説明を聞いた上で、同意書にサインをしていただくことが可能であれば、お一人で入院されることもあります。
マスク治療の場合、基本的に痛みはありませんが、以前作成したマスクで再度治療する際には、マスクが窮屈に感じられ、圧迫感が生じる可能性があります。マスクが強く当たる箇所がある場合には、マスクを温め、少し柔らかくしてから、装着することもできます。
フレーム治療の場合、フレーム装着時に局所麻酔を4ヵ所にするため、少し痛みがありますが、歯医者さんの麻酔と同じくらいの痛みです。
どちらの治療法でも、照射中は痛みや熱感、雑音などはありません。
治療が終わるまでは着けていてもらいます。フレームは1キロ弱の重さなので、首が痛くなるほどの重みではありませんので、フレームをつけたまま、歩いてトイレに行くこともできます。
治療のためのマスクと枕を作成する際は、動いてしまうと型が変形してしまうため、極力じっとしてもらいます。治療中も体動が大きいと器機が止まってしまうので、なるべく動かずにいていただきます。
患者さんの疾患や病状により、照射時間が異なりますが、1度の治療で、短い方では30分以内、長い方では4時間以上かかることもあります。
ガンマナイフの器機からの音はありません。治療中はリラックスできるように音楽を流しています。ご希望の音楽があれば、治療時にCDをご持参いただければお好みの音楽を聞きながら治療することもできます。
放射線照射の精度誤差は0.3㎜以内と極めて小さく、周囲の正常組織への影響はほとんどありません。
使いません。ガンマ線(放射線)を用いて、まるでナイフで脳病巣を切り取るような治療であることからガンマナイフと呼ばれています。
髪の毛を剃る必要はありません。
副作用はほとんどありません。開頭手術に伴う全身麻酔の危険性や全脳照射による脱毛・骨髄抑制などはありません。また、治療後、パーマや毛染めも可能です。
病変以外の脳神経へは放射線被曝が極端に低いため、心配ありません。
通常は治療の翌日より、日常生活・社会復帰が可能です。
複数の腫瘍や大きな腫瘍でも治療は行っています。ただし、病状を診て、治療方針が変わることもあります。
残念ですが、頭専用の治療機械なので、肺へは治療できません。
ガンマナイフは、認知症への治療はできません。
ガンマナイフは全脳照射と違い、何度でも治療することが可能ですが、基本的に1回の治療で終了です。治療後は定期的に外来にて経過観察を行います。経過観察の中で、再発が確認された際には、再度治療が必要と判断されることもあります。