ハイドロリリース

ファシアは、臓器と臓器の間にあるゆるゆる組織(疎性結合組織)で、従来は不要なものとしてあまり研究の対象となっていませんでした。近年の概念の変化によって、ファシアには重要な役割があり、不良姿勢や運動不足、閉経後などによって少しずつ硬くなってくることが原因で、関節や神経の痛みや、体を動かすことの不自由の原因となってしまいます。ファシア由来の痛みは、炎症や病気からくる痛みでないので痛み止めがよく効きません。
長引く痛みは、整形外科に受診してMRIやCT、採血などの検査によって、正しい診断を行うことが大切です。

ハイドロリリースによって改善した痛みは、リハビリをしないとすぐにまた元に戻ってしまうので注意が必要です。
また、熱や炎症を伴った痛みには効果はありません。
リリースと運動(リハビリ)を繰り返しながら、段階的に良くなっていきます。

よくある質問

Q
ハイドロリリースの治療は、一時的な痛みをとるだけのものですか。
A

癒着したファシア(組織の間にあるゆるゆる組織)をはがし、筋肉や神経の動きを良くすることが目的です。
リハビリを行うことで、効果が大きくなりますが、リハビリをしないと再発してしまうことがあります。

Q
ブロックとどう違うのですか。
A

ブロックは、神経を対象に麻酔をかけることで、ハイドロリリースは麻酔はわずかで生理食塩水で組織の癒着をとります。

Q
ハイドロリリースは、すべての痛みに効果があるのですか。
A

ハイドロリリースは、すべての患者さんに有効とは限りません。診察、画像検査等で正しい診断を行い、医学的に効果が期待できると判断された方のみ対象となります。

Q
特に効果のあるハイドロリリースはどのような疾患ですか。
A

ヒアルロン酸で効果の少ない膝痛、肩の痛み、腰痛、肩こり、頚部痛、肘の痛みなどです。

NHK「あさイチ」に取り上げていただきました。

NHK総合にて平日の朝8時15分から生放送されている情報番組『あさイチ』の1月27日(水)の放送回で特集された「ご存じですか? 体メンテナンスの新常識“ファシア”」のコーナーにおいて、「ハイドロリリース」の実際の治療の様子や金井院長による治療法の解説などが紹介されました

外来担当医表

医師紹介

かない ひろし

金井 洋

院長

専門分野

整形外科一般、脊髄、関節

資  格

東京医科大学卒

日本整形外科学会整形外科専門医

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えんどう けんじ

遠藤 健司

専門分野

整形外科一般、脊椎脊髄、骨粗しょう症、頸椎、腰椎、慢性疼痛

資  格

東京医科大学卒

東京医科大学病院整形外科准教授

日本専門医機構認定整形外科専門医

日本整形外科学会脊椎脊髄病医

日本脊椎脊髄病学会指導医

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こやま たかし

小山 尊士

専門分野

整形外科一般、足、関節

資  格

東京医科大学病院整形外科臨床准教授

日本整形外科学会認定整形外科専門医

日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医

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にしかわ ようへい

西川 洋平

専門分野

整形外科一般、人工関節、関節疾患、外傷

資  格

東京医科大学八王子医療センター助教

日本専門医機構認定整形外科専門医

日本整形外科学会 小児運動器疾患指導管理医師

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つじ はなこ

辻 華子

専門分野

整形外科一般

資  格

東京医科大学病院整形外科

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