ファシアは、臓器と臓器の間にあるゆるゆる組織(疎性結合組織)で、従来は不要なものとしてあまり研究の対象となっていませんでした。近年の概念の変化によって、ファシアには重要な役割があり、不良姿勢や運動不足、閉経後などによって少しずつ硬くなってくることが原因で、関節や神経の痛みや、体を動かすことの不自由の原因となってしまいます。ファシア由来の痛みは、炎症や病気からくる痛みでないので痛み止めがよく効きません。
長引く痛みは、整形外科に受診してMRIやCT、採血などの検査によって、正しい診断を行うことが大切です。
ハイドロリリースによって改善した痛みは、リハビリをしないとすぐにまたもとに戻ってしまうので注意が必要です。
また、熱や炎症を伴った痛みには効果はありません。
リリースと運動(リハビリ)を繰り返しながら、段階的に良くなっていきます。
■よくある質問
Q1:ハイドロリリースの治療は、一時的な痛みをとるだけのものですか。
癒着したファシア(組織の間にあるゆるゆる組織)をはがし、筋肉や神経の動きを良くすることが目的です。
リハビリを行うことで、効果が大きくなりますが、リハビリをしないと再発してしまうことがあります。
Q2:ブロックとどう違うのですか。
ブロックは、神経を対象に麻酔をかけることで、ハイドロリリースは、麻酔はわずかで、生理食塩水で組織の癒着をとります。
Q3:ハイドロリリースは、すべての痛みに効果があるのですか。
ハイドロリリースは、すべての患者さんに有効とは限りません。診察、画像検査等で正しい診断を行い、医学的に効果が期待できると判断された方のみ対象となります。
Q4:特に効果のあるハイドロリリースはどのような疾患ですか。
ヒアルロン酸で効果の少ない膝痛、肩の痛み、腰痛、肩こり、頚部痛、肘の痛みなどです。
■NHK「あさイチ」に取り上げていただきました。
NHK総合にて平日の朝8時15分から生放送されている情報番組『あさイチ』の1月27日(水)の放送回で特集された「ご存じですか? 体メンテナンスの新常識“ファシア”」のコーナーにおいて、「ハイドロリリース」の実際の治療の様子や金井院長による治療法の解説などが紹介されました
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 |
小山 |
遠藤 |
金井 | 東京医科大学 |
金井 西川 |
金井 西田 辻 |
午後 | 小山 (16:30終了) |
遠藤 (第2・4週) 荒田 (第1・3・5週) |
林 |
東京医科大学 荒田 |
林 西川 |
専門外来予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 |
||||||
午後 |
脊椎疼痛外来 骨粗鬆症外来 |
運動器・疼痛外来 (第2・4週) |
骨粗鬆症外来 (第4週) |
人工関節外来 |