ガンマナイフ

高精度で安全な治療

当院のガンマナイフは、2018年7月よりマスクシステムを導入し、これまでのガンマナイフの治療精度などをすべて引き継いだ治療器機で治療を行っています。マスクシステムの導入により、従来の金属製フレームを用いた頭部固定に加え、身体に負担の少ないプラスチックマスクで顔を覆うことで、頭部を固定してガンマナイフ治療を受けられる他、数回に分けて放射線を当てる分割照射による治療も容易に行うことができます。
また、照射中の安全性を確保するために頭部の位置の常時監視を可能にしたリアルタイムモニタリング機能があり、安心して放射線治療を受けていただくことができます。

※マスクシステムかフレーム固定での治療適応の可否については、患者さんの状態や脳腫瘍の種類などにより、医師が診断した上で適した方法を選択いたします。

照射治療中のマスクを用いた頭部固定例

 

これまでのガンマナイフ治療では頭部へ金属製のフレームをピン固定する必要がありましたが、当院で使用しているガンマナイフでは、マスクシステムを採用しており、その必要が無い(フレームレスの)ため身体への負担がこれまでより軽減されます。   

                                               

マスクを用いた照射例

マスクシステムの導入により、単回照射によるガンマナイフでは治療が難しかった比較的大きな腫瘍や脳幹など放射線治療のリスクが高い部位にある腫瘍にも分割照射での治療ができるようになりました。治療の対象となる疾患が多くなるだけでなく、より安全で有効な治療が期待できます。なお、単回照射でも安全で有効な腫瘍に対しては、従来通りの方法も可能です。

※頭部の固定方法は症例などに応じて医師が治療に適した方法を選択いたします。そのため、従来どおりの頭部にフレームをピンで固定する場合もあります。

  • 体の動きをチェック、瞬時に照射を停止

赤外線監視システムによる照射中の頭部位置の測定により安全な放射線治療を行います。

照射中は赤外線監視システム(リアルタイムHDモーションマネージメントシステム)を用いて頭部の位置を常に測定しています。他の放射線治療機器にはない監視システムであり、照射中も治療部位にズレがないかを監視し続けることで、さらに安全な放射線治療を可能にしています。照射中に安全な範囲を超えて頭部が動いた場合には、瞬時に照射を停止させて正常細胞への照射を防ぎます。

  • 照射位置を自動補正し、正確な照射が可能

頭部の位置がずれてしまった場合には、瞬時に放射線照射を中止し、正しい位置へ修正後、照射を再開いたします。

当院のガンマナイフ治療器機は、照射位置を実際の患者さんの位置に合わせて自動的に補正するシステム(コーンビームCT)を搭載しています。コーンビームCTで実際の治療位置における頭部画像を取得し、治療前にMRI画像を基に立てた治療計画を、CT画像に合わせ込む形で補正し、正確な照射を行っています。

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