治療の流れ(回数・日帰り可否)

治療当日の全体の流れ

ガンマナイフ治療は、外来受診・検査を経て適応が決定した後に実施されます。
当日の流れは以下の通りです。

  1. 来院・受付
  2. 頭部固定(マスクまたはフレーム)
  3. 画像撮影(MRI/CTなど)
  4. 治療計画の確認
  5. ガンマナイフ照射(治療時間:1〜2時間、実際の照射は10〜15分程度)
  6. 照射後の休憩・観察
  7. 帰宅または入院

治療の流れ

Step1マスク作成 or フレーム装着

マスク治療の場合

※患者さん専用の枕とマスクを作成します。治療用のベッドに寝ていただき、まず枕から作成します。その後、温め、柔らかくなったプラスチックマスクをお顔に乗せ、患者さんのお顔の形状に合わせたマスクを作成します。枕とマスクが固まるのにどちらも10分程かかりますので、その間は動かずにいていただきます。

フレーム治療の場合

頭皮4ヵ所(基本的に前頭部に2ヵ所、後頭部に2ヵ所)に局所麻酔を行い、専用のピンを用いて、頭部にフレームを固定します。

Step2画像検査(MRI・CT・脳血管撮影)

造影剤を使用したMRI検査やCT検査、また必要に応じて、脳血管撮影を組み合わせることで、病巣の形やサイズ、位置を確認します。

1.5ステラMRI

128マルチスライスCT

脳血管撮影装置

Step3治療計画

検査したすべての画像情報を専用コンピュータ(Gamma plan)へ送信し、担当医がそのデータを解析しながら、病巣部への放射線照射範囲、照射線量を計算し、照射計画の安全性を確認します。

Step4ガンマナイフ照射(単発照射 or 分割照射)

※マスク治療の場合、治療が1日で終わる方もいれば、病状によっては、数日にわたる分割照射にて治療を行う方もいます。

まず、治療用ベッドに寝た状態で、頭部をマスクやフレームにて固定します。

照射が始まると痛みなど一切なく、リラックスした状態で治療ができるよう音楽を流しています。また、照射中は常時モニターにて監視しているほか、マスク治療の場合、赤外線カメラやレファレンスマーカー(鼻に貼る丸いシール)で頭部の動きをチェックしながら治療を行っています。

万が一、何かあった場合でも、治療中の姿勢のままで監視室との会話が可能の他、照射途中での気分不快やお手洗いなどで、治療を一時中断することも可能です。

予定していた照射が終了するとマスクやフレームを外し、ガンマナイフ治療が終了となります。

ガンマナイフ治療(マスク固定)の流れ

マスクで頭部を固定して行うガンマナイフ治療の流れを動画でご覧いただけます。

ガンマナイフ治療(フレーム固定)の流れ

フレームを頭部に固定して行うガンマナイフ治療の流れをご紹介します。

照射回数について(単回と分割照射)

ガンマナイフは通常1回の治療で完了します。
しかし腫瘍が大きい場合や安全性を考慮する場合には、分割して複数回照射する「多分割照射」を行うこともあります。
症例ごとに医師が最適な照射回数を判断します。

治療時間の目安

  • 準備を含めた全体時間:おおよそ1〜2時間程度
  • 実際の照射時間:10〜15分前後(病変の大きさや数によって変動)
  • 治療中はモニターで患者さんの状態を確認しながら行うため、安心して受けていただけます。

日帰り治療は可能か?

当院では基本的に2泊3日の入院で治療を行っています。
ただし、腫瘍の大きさや部位、全身状態によって標準の入院期間より長くなる方もいれば、日帰りや1泊2日での治療が可能なケースもあります。
最終的には主治医が症例ごとに判断いたします。

ガンマナイフ専用お問い合わせ

「パンフレットが欲しい」「費用や治療の流れを知りたい」「なぜ副作用が少ないか」などガンマナイフに関することを、お気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ

月~金 8:30~17:00 / 土 8:30~12:30※祝日を除く
FAX 0557-83-5412