ガンマナイフ治療

ガンマナイフとは

脳腫瘍を中心とした脳の病気に対して、メスを使わずに治療をするのが、ガンマナイフの特徴です。 ガンマ線を病巣部に集中させることで身体への放射線被曝を少なくし、患部へは強く照射することが可能で、正確かつ安全性の高い治療精度を有しています。
2009年10月の治療開始より延べ3,000症例以上の治療を行っており、実績も十分に積み重ねておりますので、患者さまは安心して治療を受けられます。

当院のガンマナイフ4つの特徴

マスクシステムを導入したガンマナイフ
マスクシステムを導入したガンマナイフは、今までの機種と比較して、治療領域の拡大、患者負担の軽減、治療計画の向上が可能となっています。
治療実績 3,000 症例以上
当院では、2009年10月に治療を開始してから3,000症例以上(2020年7月現在)の治療を行っております。患者さまには、安心して治療を受けていただけます。
臨床経験豊富な専門医師が在籍
国内、海外の複数の医療機関にてガンマナイフ治療を経験しました。
戸田中央医科(TMG)グループとしての医療連携
ガンマナイフ治療後は、埼玉・東京・神奈川にあるグループ病院でも経過観察が行えます。

ガンマナイフ専用お問い合わせ

「パンフレットが欲しい」「費用や治療の流れを知りたい」「なぜ副作用が少ないか」などガンマナイフに関することお気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ

月~金 8:30~17:00 / 土 8:30~12:30※祝日を除く
FAX 0557-83-5412

当院のガンマナイフ治療

高精度で安全な治療

当院のガンマナイフは、2018年7月よりマスクシステムを導入し、これまでのガンマナイフの治療精度などをすべて引き継いだ治療器機で治療を行っています。マスクシステムの導入により、従来の金属製フレームを用いた頭部固定に加え、身体に負担の少ないプラスチックマスクで顔を覆うことで、頭部を固定してガンマナイフ治療を受けられる他、数回に分けて放射線を当てる分割照射による治療も容易に行うことができます。
また、照射中の安全性を確保するために頭部の位置の常時監視を可能にしたリアルタイムモニタリング機能があり、安心して放射線治療を受けていただくことができます。

※マスクシステムかフレーム固定での治療適応の可否については、患者さんの状態や脳腫瘍の種類などにより、医師が診断した上で適した方法を選択いたします。

照射治療中のマスクを用いた頭部固定例

これまでのガンマナイフ治療では頭部へ金属製のフレームをピン固定する必要がありましたが、当院で使用しているガンマナイフでは、マスクシステムを採用しており、その必要が無い(フレームレスの)ため身体への負担がこれまでより軽減されます。

マスクを用いた照射例

マスクシステムの導入により、単回照射によるガンマナイフでは治療が難しかった比較的大きな腫瘍や脳幹など放射線治療のリスクが高い部位にある腫瘍にも分割照射での治療ができるようになりました。治療の対象となる疾患が多くなるだけでなく、より安全で有効な治療が期待できます。なお、単回照射でも安全で有効な腫瘍に対しては、従来通りの方法も可能です。

※頭部の固定方法は症例などに応じて医師が治療に適した方法を選択いたします。そのため、従来どおりの頭部にフレームをピンで固定する場合もあります。

体の動きをチェック、瞬時に照射を停止

赤外線監視システムによる照射中の頭部位置の測定により安全な放射線治療を行います。

照射中は赤外線監視システム(リアルタイムHDモーションマネージメントシステム)を用いて頭部の位置を常に測定しています。他の放射線治療機器にはない監視システムであり、照射中も治療部位にズレがないかを監視し続けることで、さらに安全な放射線治療を可能にしています。照射中に安全な範囲を超えて頭部が動いた場合には、瞬時に照射を停止させて正常細胞への照射を防ぎます。

照射位置を自動補正し、正確な照射が可能

頭部の位置がずれてしまった場合には、瞬時に放射線照射を中止し、正しい位置へ修正後、照射を再開いたします。

当院のガンマナイフ治療器機は、照射位置を実際の患者さんの位置に合わせて自動的に補正するシステム(コーンビームCT)を搭載しています。コーンビームCTで実際の治療位置における頭部画像を取得し、治療前にMRI画像を基に立てた治療計画を、CT画像に合わせ込む形で補正し、正確な照射を行っています。

治療対象疾患

脳神経外科疾患のうち、脳腫瘍や脳血管奇形、機能的疾患が主な治療適応となっています。

脳血管疾患

脳動静脈奇形、海綿状血管腫など

脳腫瘍

悪性腫瘍

転移性脳腫瘍 (肺癌・乳癌・消化器癌ほか全ての組織型)
非良性脳腫瘍 (一部のグリオーマ、悪性リンパ腫など)

良性腫瘍

髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫など

機能的疾患

三叉神経痛*(薬物療法による疼痛管理が困難な場合のみ)

治療効果

●転移性脳腫瘍●

治療実績

当院の治療実績件数は2023年10月末現在で3,608件となります。

ガンマナイフ専用お問い合わせ

「パンフレットが欲しい」「費用や治療の流れを知りたい」「なぜ副作用が少ないか」などガンマナイフに関することお気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ

月~金 8:30~17:00 / 土 8:30~12:30※祝日を除く
FAX 0557-83-5412

ガンマナイフ治療について

Step1マスク作成 or フレーム装着

マスク治療の場合

※患者さん専用の枕とマスクを作成します。

治療用のベッドに寝ていただき、まず枕から作成します。その後、温め、柔らかくなったプラスチックマスクをお顔に乗せ、患者さんのお顔の形状に合わせたマスクを作成します。枕とマスクが固まるのにどちらも10分程かかりますので、その間は動かずにいていただきます。

フレーム治療の場合

頭皮4ヵ所(基本的に前頭部に2ヵ所、後頭部に2ヵ所)に局所麻酔を行い、専用のピンを用いて、頭部にフレームを固定します。

Step2画像検査(MRI・CT・脳血管撮影)

造影剤を使用したMRI検査やCT検査、また必要に応じて、脳血管撮影を組み合わせることで、病巣の形やサイズ、位置を確認します。

1.5ステラMRI

128マルチスライスCT

脳血管撮影装置

Step3治療計画

検査したすべての画像情報を専用コンピュータ(Gamma plan)へ送信し、担当医がそのデータを解析しながら、病巣部への放射線照射範囲、照射線量を計算し、照射計画の安全性を確認します。

Step4ガンマナイフ照射(単発照射 or 分割照射)

※マスク治療の場合、治療が1日で終わる方もいれば、病状によっては、数日にわたる分割照射にて治療を行う方もいます。

まず、治療用ベッドに寝た状態で、頭部をマスクやフレームにて固定します。

照射が始まると痛みなど一切なく、リラックスした状態で治療ができるよう音楽を流しています。また、照射中は常時モニターにて監視しているほか、マスク治療の場合、赤外線カメラやレファレンスマーカー(鼻に貼る丸いシール)で頭部の動きをチェックしながら治療を行っています。

万が一、何かあった場合でも、治療中の姿勢のままで監視室との会話が可能の他、照射途中での気分不快やお手洗いなどで、治療を一時中断することも可能です。

予定していた照射が終了するとマスクやフレームを外し、ガンマナイフ治療が終了となります。

治療手順 動画

よくある質問

治療を受けられる前にお寄せいただく質問をこちらのページに掲載いたしております。

医師の紹介

患者さま一人ひとりの治療背景を踏まえ、より最適な治療の提供を心掛けています

この度新しく、熱海所記念病院のガンマナイフ治療を担当させていただくこととなりました。熱海という温泉観光で有名なこの地にて、新たに多くの患者さんの治療に携われることを非常にうれしく思います。

ガンマナイフ治療は定位放射線治療という放射線治療の一つになります。病変選択的に照射を出来ることが特徴で、それによって周囲の正常な組織をより守りながら治療が出来るようになります。また、頭部病変に特化した放射線治療であり、頭蓋内には重要な構造物が集まっているため定位的に治療を行えることは非常に大きなメリットとなります。熱海所記念病院ではiconという新しいシステムが導入されており、治療時の頭部固定が往来のフレームとマスクによるフレームレス両方での対応が可能となっています。また手技での低侵襲性だけでなく、それにより治療可能な症例の幅も一段と広がるようになり、より多くの患者さんに治療を受けて頂けるようになっております。

この環境のもと、患者さん一人一人の病状・背景を踏まえより適切な治療を提供出来るよう努めて参りたいと思っております。

中村 文

なかむら あや

2008年福岡大学卒。 日本脳神経外科学会専門医。
初期研修を横浜市内の病院にて経験し、2010年東京慈恵会医科大学附属病院脳神経外科へ入局。
2014年より築地神経科クリニック ガンマユニットセンターにてガンマナイフ治療を学び始め、2016年藤枝平成記念病院へ国内留学。
2017年にはアメリカ・ピッツバーグ大学、ニューヨーク大学へ留学。
帰国後は、複数の医療機関の非常勤医師としてガンマナイフ治療を行い、常勤先の東京慈恵会医科大学附属第三病院にてガンマナイフ専門外来での診療に従事。
熱海所記念病院へは2023年9月より常勤ガンマナイフ専従医師として勤務を開始する。

無料送迎サービスについて

当院では、治療の患者さんの無料送迎を行っております。
ご希望の方はご紹介元の先生(主治医)を通して、当院のガンマナイフコンシェルジュにご相談ください。

  • お迎えの待ち合わせ場所は、紹介元病院とさせていただきます。
    (入院中の場合は、病室までお迎えにあがります)
  • お帰りの際は、紹介元病院または、ご自宅までお送りいたします。
  • 埼玉・東京・神奈川への送迎も可能です。
    その他の地域はご相談ください。
  • ご家族の同乗も可能です。
  • 外来受診の際は、申し訳ございませんがご対応できません。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。

ガンマナイフ専用お問い合わせ

「パンフレットが欲しい」「費用や治療の流れを知りたい」「なぜ副作用が少ないか」などガンマナイフに関することお気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせ

月~金 8:30~17:00 / 土 8:30~12:30※祝日を除く
FAX 0557-83-5412