治療手順
Step1マスク作成 or フレーム装着
マスク治療の場合
※患者さん専用の枕とマスクを作成します。
治療用のベッドに寝ていただき、まず枕から作成します。その後、温め、柔らかくなったプラスチックマスクをお顔に乗せ、患者さんのお顔の形状に合わせたマスクを作成します。枕とマスクが固まるのにどちらも10分程かかりますので、その間は動かずにいていただきます。
フレーム治療の場合
頭皮4ヵ所(基本的に前頭部に2ヵ所、後頭部に2ヵ所)に局所麻酔を行い、専用のピンを用いて、頭部にフレームを固定します。
Step2画像検査(MRI・CT・脳血管撮影)
造影剤を使用したMRI検査やCT検査、また必要に応じて、脳血管撮影を組み合わせることで、病巣の形やサイズ、位置を確認します。
1.5ステラMRI 128マルチスライスCT
脳血管撮影装置
Step3治療計画
検査したすべての画像情報を専用コンピュータ(Gamma plan)へ送信し、担当医がそのデータを解析しながら、病巣部への放射線照射範囲、照射線量を計算し、照射計画の安全性を確認します。
Step4ガンマナイフ照射(単発照射 or 分割照射)
※マスク治療の場合、治療が1日で終わる方もいれば、病状によっては、数日にわたる分割照射にて治療を行う方もいます。
まず、治療用ベッドに寝た状態で、頭部をマスクやフレームにて固定します。
照射が始まると痛みなど一切なく、リラックスした状態で治療ができるよう音楽を流しています。また、照射中は常時モニターにて監視しているほか、マスク治療の場合、赤外線カメラやレファレンスマーカー(鼻に貼る丸いシール)で頭部の動きをチェックしながら治療を行っています。
万が一、何かあった場合でも、治療中の姿勢のままで監視室との会話が可能の他、照射途中での気分不快やお手洗いなどで、治療を一時中断することも可能です。
予定していた照射が終了するとマスクやフレームを外し、ガンマナイフ治療が終了となります。
治療後
治療終了後、ガンマナイフ治療に関しての説明、退院後の注意点、次回の外来受診予約を行います。疾患にもよりますが、1~6ヶ月に一度の割合で画像診断を中心に外来での診察を行っていきます。場合によって、画像診断は紹介元の医療機関で行っていただくこともあります。担当医とよくご相談してください。
ガンマナイフは、治療したその日に結果がでるものではありません。また、てんかん発作や頭痛などが、ガンマナイフ治療の直接的な影響ですぐに出ることもありません。数ヶ月から数年の単位で経過を診て、評価を行っていく必要があります。