手のしびれ・痛みで困っていませんか?
□指がしびれたり・痛い
□細かいものがつかみにくい
□寝ているときや、明け方に手のしびれら痛みで起きてしまう
手を使ったの労作時またはその後にしびれや痛みが生じます。
就寝中や明け方に手のしびれや痛みで目が覚めたり、指を下に向けて手を振ると楽になったりする症状が特徴的です。
筋肉に達している神経が痛み、親指の付け根の筋肉(母指球筋)が痩せてくるため、細かい作業がしにくくなります。
最終的には、親指から薬指の親指側半分、合計3本と0.5本(半分)の指がしびれるようになります。
最も多い症状は手指のしびれですが、中には前腕や肘、肩の痛みや重だるさを訴える方もおり、頚椎症と紛らわしい場合もあるため注意が必要です。
手の付け根にある手根骨と横手根靭帯で囲まれた部分は手根管(トンネル構造)と呼ばれ、このトンネルを9本の腱(けん)と1本の神経(正中神経)が通っています。
手根管内部の腱周囲にある滑膜が腫れたり、ガングリオン・軟部腫瘍・破格筋などが生じたりすると、内圧が上昇して正中神経が持続的・反復的に圧迫されるため、神経が障害され手にしびれを感じるようなります。
手根管症候群は、妊娠出産期や更年期の女性に比較的多くみられるため、ホルモンとの関連性を指摘する見方もあります。
単に手の使い過ぎや骨折等、外傷後の“むくみ”によって発症するケースもあります。
同時に腱鞘炎(ばね指)を発症することも多く、手根管症候群の治療後に、手指の腱鞘炎症状が明らかになることもあります。